令和7年度 最初の学校公演【桂三四郎の新作落語会+落語入門】
2025年6月28日
学校寄席(落語)今年度最初の学校公演は月島第三小学校の90周年記念公演としての三四郎師匠の落語会でした。PTA主催の行事で、実は90周年記念イベントとして今年2月に、既に【woodpeckerのダンスパフォーマンス+ダンス教室】を実施いただいており、弊社2回目の公演でした。この忙しいご時世で、PTA活動を無くす学校が多い中、子供たちの為にとボランティアで熱心に活動なさっている各学校のPTA役員の方々には本当に頭が下がります。その役員の方々の期待に応えるために、気合を入れて三四郎さん、音響スタッフと共に学校入りしました。
低学年の部、高学年の部の2公演実施しましたが、大人数の学校で1公演約400人の児童さんたち。低学年の部は、1~3年生はとても幼く素直なので、1つ面白いことがあると、それを周りの友達と共有したいという気持ちにかられ、三四郎さんの説明を聞くよりも、友達に面白さを伝えることに一生懸命になります。そこを三四郎さんは「はい、いったん聞きましょう。」と前を向かせてから、話してウケ、また集中させてウケ、またざわつく、の繰り返しを見事にいなします。すごい技術です。大爆笑、聞かせる、大爆笑、聞かせる。落語の噺になると子供たちはセリフを聞きそびれてはもったいないと周りの友達と話すことを不思議と我慢します。笑いながら噺を聞くのに精一杯になります。噺の展開やセリフの面白さに笑う前に、三四郎さんの子供をまねた話し方、お母さんになりきった言い方ですでに笑ってしまい、そこに会話のおかしさでの笑いが覆いかぶさるので、中には「息ができないくらい笑ってしぬかと思った。」なんて感想を伝えてくれた児童さんもいます。(笑)落語が終わった後はアンコールの大合唱で、それに応え、三四郎さんは小噺を1つ披露していました。帰りの花道では、三四郎さんと握手したいという子供たちで溢れかえっていました。(笑)
高学年の部は、どこの学校もそうですが、面白さをまわりの友達と共有したいという気持ちよりも、噺を聞いていないと置いていかれるという考えが勝り、大爆笑してもすぐにまた静かになり、噺を聞く体制になります。小学1年生と小学6年生では発達段階が全く違います。三四郎さんも「はい、いったん話を聞きましょう。」と言うこともなく、説明で使う言葉も高学年向けになり、低学年の部とはまた違った雰囲気になります。同じ新作落語でも、低学年の部とはセリフが変わったり、場面も増え、面白さが増します。PTAの方々も「年齢に合わせて微調整しているんですね。すごい!」と感心されていました。
低学年、高学年の部とも代表児童さんが小噺を高座に上がり披露する場面があるのですが、ここは私の教員経験を活かした腕の見せ所です。小噺を児童さんに説明して覚えてもらうのですが、早口にならないように、会場がウケて盛り上がったら、少し間を取って次のセリフに移るなど、何回か袖で練習します。高座に上がって頭が真っ白になってしまっても三四郎さんが上手くフォローしてくれるのですが、できれば小噺をやり切って会場から爆笑をもらい、三四郎さんにお褒めの言葉をいただくのが、その子にとっての達成感がMAX で最高の経験になります。今回も低学年、高学年の児童さん共に立派に小噺をやり遂げ、満面の笑みを浮かべて自席に戻っていきました。あの笑顔を見ると、私も自分の仕事をやり切ったと嬉しくなりま
→ブログトップへ ブログ アーカイブ | 学校公演のMG企画
→【桂三四郎の上方落語会+落語入門】へ 落語家 桂三四郎|小学校・中学校の音楽鑑賞・演劇の出張公演 | 学校公演のMG企画
→HPトップへ 小学校・中学校の音楽鑑賞・演劇の出張公演|学校公演【MG企画】