OJT6 担任を必要としないクラス
2024年6月8日
その他師匠が「担任を必要としないクラスが良いクラスだ」と教えてくれました。
担任がいなくても、学級委員が中心となって学活が始まり、班長が中心となって班での話し合い、給食、掃除、授業が整然と行われるようなクラス。そういうクラスになると、もし用事や生活指導などが急に入って、給食の時間や終学活に担任が遅れた場合でも自分たちで時間になると勝手に始めています。生徒たち、特にヤンチャな生徒たちは先生に言われるよりも自分たちの仲間である学級委員に言われた方が、言うことを聞きます。特にヤンチャな男子生徒は学級委員の女子に弱い。学級委員の女子に、廊下に他クラスの仲間と屯っていても、学級委員の女子に「〇〇くん、学活始めるから教室に戻って~。」と言われると、「しょうがね~なぁ。俺、呼ばれたから戻るわ。」みたいに揉めずに教室に戻ってきます。
特に学級委員が優秀だと、1か月先の予定も頭に入れて、担任が忘れていることも把握しているようになります。急な授業変更や、尿検査の配布や提出日、短縮時程などなど、、、。何回担任として助けられたことかわかりません。学級委員がスケジュールを担任と同じく、時には担任以上に把握できるように、年間計画と月間計画表は必ず後ろ黒板のすぐ隣に貼っておきました。
あまりにも優秀な学級委員は、頼んでもいないのに自分で学級通信みたいなものを作ってきて、印刷してクラスのみんなに配っていました。
担任の指示を待たずにリーダーを中心に自分たちで行動できるようになると、担任は休暇を取りやすくなります。担任の代わりに学活へ行く先生も黙って見てるだけで済むので、負担をかけることもありません。
では、どのように学級委員やリーダーを育てるのか?一度教えたら、黙って見守る。困っているときにはアドバイスを与え、また黙って見守るの繰り返しだと思います。何でも担任がやってあげずに、信用して任せる必要があります。しかし、しっかり軌道に乗るまでは、そばで見守る。見守っていないと、「学級委員が生意気だ」なんて言い出す生徒がいるかもしれません、、。「うちの学級委員は本当に優秀だ。担任より担任の仕事ができる。みんなも先生にいちいち言われるより、もう中学生なんだから、先生なんかいなくて、自分たちでやれた方がいいでしょ?」
学級委員の大変さをねぎらいつつ、全体を誉めてやっていくと、生徒たちは「自分のクラスは生徒が中心になってやっている」という気持ちになり、誇りのようなものが生まれてきます。
生徒たちも自分たちの力で学級がまわっているという満足感を得られ、担任は楽ができ、まさにWINWINの状態になります。
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