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不登校未然防止策としての学校公演

2024年6月23日

芸術鑑賞教室(ケッチ,woodpecker,黒野選手)

教員時代、クラスからなるべく不登校生徒を出さないように、休み時間や給食中のクラスの様子を気にして見たり、欠席連絡をまめにしたり、おとなしい生徒の活躍の場を設けたり、いろいろやれる限りのことをやっていました。それでも晩年はクラスから不登校になる子が1人、2人、多い時には5人くらい出ていました。なんとか学校に楽しく通ってほしいと思い、家庭訪問なども欠かせませんでしたが、最近の不登校の理由は人間関係の悩みというよりも学校が楽しくない、授業が分からない、自分でも理由がわからないけど学校に行きたくないというものが多くなってきました。そして、起立性調節障害と医師から診断されると、長期の欠席に入ってしまうということも多くなりました。コロナ以降、無理して学校に通わなくても良いという考えが広まり、年々不登校生徒数は増え、昨年は日本全国で29万人超の不登校生徒がいるということでした。

学校に通わなくても何とかなる世の中で、不登校でもその後立派に自分の人生を歩み、成功している人もたくさんいます。しかし学生時代に過ごした学校が楽しくて教師になった私としては、できれば学校で仲間と楽しい経験をしてほしいと思います。そこで、教員時代に楽しさ第一と考えて実践していた授業のような公演を考えました。一瞬でも生徒が眠くなってしまうような瞬間があってはダメだと思い、楽しくて、面白くてあっという間に時間が経ってしまうような公演でなければならない。その観点からアーティストを探して依頼しています。それから公演中には必ず生徒たちが自ら体験する時間を必ず取り入れ、アーティストには子供たちが人生に前向きになるようなMCをお願いしています。

子供たちの感想を読みますと。「楽しかった。」「明るい気持ちになった。」「頑張っていこうと思った。」「悩みが吹き飛んだ。」「学校に来てよかった。」などの感想が多く、不登校未然防止策としての効果を感じ、とても嬉しく思います。

1年にたった1回で絶大な効果があるかと言われたら、それほどではないかもしれません。しかし、本物に触れ、その道のプロからメッセージをもらい、楽しい経験をすると、それを話題に友達や家庭での会話やコミュニケーションが増えることは確かです。また、どこかの論文に「一流の芸術文化に触れる体験は子供たちの心を豊かにし、不登校未然防止につながる」ということが書いてありました。現に、学校公演が不登校未然防止に大いにつながっていると感じてくれた学校は、毎年夏休み前に公演チラシを配り、2学期の初日に実施してくれています。GWと長期休み明けが一番不登校の増える時期だからです。

不登校未然防止策として、中学1年生の4月、GW・夏休み明けに学校公演を実施する自治体や学校が増えてくれたらと思います。

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