ブログ

笑顔と学びの体験活動プロジェクト from Tokyo

2024年6月24日

芸術鑑賞教室(ケッチ,woodpecker,黒野選手)

東京都は令和4年度に「子供を笑顔にするプロジェクト」という事業をスタートしました。これは当時、コロナの影響を諸に受け、修学旅行、合唱コンクールなどの学校行事の中止、縮小など、制限のある学校生活を送り、仲間と笑う場面の減った子供たちを笑顔にしようというプロジェクトでした。都内の公立学校、私立校、全ての学校が対象です。同じ時期に教員を辞めて、より多くの子供と関わりたいと学校公演のプロデュースを始めた私も、まだ実績がほとんどなかったために制限付きですが参加させていただきました。

令和5年度はコロナも5類と分類されましたが、学校生活ではマスクを外せなかったり、対面の給食を嫌がったりする子供たちが多く、まだまだコロナの影響を引きずりながらの学校生活が続いていました。また、学校に無理して通わなくても良いという考えが定着し、不登校生徒数も前年度を上回る全国で30万弱という数字が発表されました。そのような状況で、初年度に好評だった「子供を笑顔にするプロジェクト」は「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」と名称変更され、続けられました。子供たちを笑顔にするという主旨から、「子供たちに仲間と共に様々な体験をしたり、一流の芸術文化に触れる体験をしたりする機会を設け、豊かな心を育む」という主旨に移行されました。その為、初年度にあった「プロレス」や「お笑い」に関するプログラムが無くなりましたがプログラム数は増え、200以上の中から選べるようになりました。「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」は子供たちや先生方、保護者の方々からも大変好評です。学校内で経験できるものから、バスで大きな劇場や自然のフィールドに出かけて体験できるようなものまであるようです。私立学校では毎年、演劇鑑賞教室のようなイベントの為の予算がありますが、公立学校では一切ありません。講師の謝礼として支払い可能な額は数万円です。だから、特に公立学校にはとてもありがたい事業です。

私が教員になりたての時には、公立学校にも演劇鑑賞教室や音楽鑑賞教室などの予算があり、毎年市民会館に生徒たちを連れて出かけ、観劇しました。しかし、バブルがはじけると、真っ先に予算がカットされ、なくなってしまいました。この芸術鑑賞会とともに、芸術発表会や飯盒炊爨、体育大会の応援合戦なども働き方改革による行事精査で無くなっていきました。個人的には、これらの子供たちが活躍する場の減少が少なからず不登校生徒数の増加につながっていると感じます。芸術発表会では普段おとなしい子が仲間たちと一緒に楽しそうに教室に遅くまで残って飾りつけをしていました。また、応援合戦に命を懸けているような毎回応援団になる子もいました。春の飯盒炊爨では、同じ釜の飯を食べることで、多くの友達ができていました。

北海道内などの行政でも、市や町の教育委員会が独自の予算で計画を立て、芸術に触れる機会を設けているところがありますが、都道府県レベルで予算を組み、取り組んでいるのは東京都だけのようです。

この子供たちの為の事業が他県にも広がっていくと嬉しい限りです。

HPトップへ→小学校・中学校の音楽鑑賞・演劇の出張公演|学校公演【MG企画】 (mgplanning2022.com)

ブログトップへ→ブログ アーカイブ | 学校公演のMG企画 (mgplanning2022.com)

 

お問い合わせ

MG企画では、
「道徳地区公開講座」「周年記念行事」「文化祭」「PTA研修会」
もちろん、学校以外の企業、海外でも公演が可能です!
詳しくは、お気軽にお問合せくださいませ。

    学校/企業名必須
    お名前必須
    ご住所必須
    メールアドレス必須
    希望アーティスト任意
    公演第1希望日任意
    公演第2希望日任意
    公演第3希望日任意
    お問い合わせ内容任意

    夢+笑顔=