始業式の日に学校公演!?(不登校未然防止対策)
2024年9月21日
音楽鑑賞教室(The Voices of Japan,Rake,M’s)芸術鑑賞教室(ケッチ,woodpecker,黒野選手)3年前に学校公演をプロデュースする事業をスタートした時に、学校へ行きたくないなぁと思っている子供たちが、「学校に来て良かった!学校に来てなかったらこの公演を見逃してしまっていたではないか!」と思うような公演をして、不登校生徒を減らすことができたらいいなぁ、という思いがありました。教員時代に子供たちが楽しいと感じ、眠くならない授業を心がけていたように、公演も子供が楽しいと感じ、前向きな気持ちになってくれるようなアーティストの選択、内容を心がけました。
そして、不登校生徒が増加するGW明けや夏休み明けに学校公演を実施してくれる学校があればいいなぁと漠然と思っていました。
東京都の事業に参画し、実施時期に関していろいろな学校に説明したところ「それはいいね!」と賛同してくれた学校がいくつかあり、GW明けに実施は、事業の募集が今年度(4月)に入ってからなのでなかなか難しいのですが(手続きをすれば先行実施も可能です。)、夏休み明けの2学期始業式の日に実施してくださる学校が増え、今年度は【woodpeckerのダンス公演】、【立川志の春の落語会】、【The Voices of Japan の合唱コンサート】を2学期始業式の日に実施しました。
子供たちの感想を見ますと、その効果の高さを感じることができます。大人もそうですが、何日も仕事を休むと、その期間が快適で、「あ~明日も休みたい。仕事行きたくないなぁ。」と思ってしまいますよね。でも仕事に行くと、それなりに充実していて、また頑張れる。子供もそうで、学校に行ってみると、友達や先生と久しぶりに会って話をすると楽しくなって、また頑張れる。
しかし、休みたいという気持ちが勝って一回休んでしまうと、それが2日、3日、1週間となり、周りの人たちにも気まずくなり、不登校になるというパターンが少なくありません。不登校にもいろいろありますが、長期休暇明けに不登校になるこのパターンの子供たちは、長期休み前に公演チラシを配布し、休み明けに実施することによって防げると思います。
「学校に行きたくないなぁ。でもなんかこの公演、有名な人が来るみたいで楽しそうだから行ってみるか、、」
「すごい楽しかった!やっぱり学校に来てよかった。明日からも頑張ってみるか!」
となる子が、非常に多いのです。
ただ、どんな公演でもいいわけではありません。子供たちが内容に感動し、憧れをもつようなアーティストによる公演でなければなりません。また、アーティストがMCで語る内容も重要です。
ですから、私は公演プログラムを作成する前に必ずYouTubeなどを何度も見返して、アーティストの舞台などを生で見て事前調査します。そして、この人の公演なら、子供たちが興味をもち、感動してくれる、と思えてから学校公演をお願いしております。
教員時代にお世話になっていたある行政では、不登校生徒数が500人を優に超えておりました。勤務校の学年には1クラス分の不登校生徒がいました。そのような地区の学校で、GW明け、夏休み明けに楽しい学校公演を実施し、不登校生徒数増加に歯止めがかけられたらと願っております。