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OJT36 学級崩壊への対策

2025年5月23日

その他

幸運なことに25年間の教員生活で担任を22年間務めて一度も学級崩壊を経験したことがありません。柔道2段と異動カードに書いているため、必然とヤンチャな生徒のいるクラスを担当することが多かったですが、それでも崩壊しませんでした。なぜか?

おそらく、師匠に習った指導法を実践したからだと思います。最初の3年間で学んだことが本当に大きかったです。(学んだことはブログに徒然と書いています。)

学級崩壊とは、先生の言うことをクラスの子供たちが聞かない、落ち着いた授業が成立しない、係活動や当番活動が成立しない、などの状況だと思いますが、このような状況になっては正直、対処法が無いと思います。周りの大人が子供をそのように育ててしまったわけで、多くの先生が教室に入って、年度末まで耐え凌ぐしかないかと思います。

もしも今現在、自分のクラスが学級崩壊しているかもと悩んでいる先生がいましたら、学校のベテランの先生のアドバイスを仰ぎ、悪化しないように努めるしかないかと思います。手を加えないと子供たちの悪態はエスカレートしていくので、なんとか周りの力を借りて踏ん張ってほしいと思います。

学級崩壊への対策は「未然防止策」となります。未然防止策に関しては過去のOJTブログにいろいろ書いていますが、やはり基本は「時間と言葉遣い」だと思います。

それから、学級崩壊したクラスを分析すると、クラスの全員が先生の言うことを全く聞かないわけではなく、真面目な子供もいます。38人のクラスだとすると、暴言を吐いたり、教師の言うことを全く聞かない学級崩壊の中心人物3名、その手下5名、その取り巻きで授業をボイコットする勇気などはない者7名、授業を真面目に聞かなくてもいいし、係活動も適当でいいから調子に乗って現状に合わせて者15名、本当は真面目に生活したくて今のクラスの状態が嫌だ、かと言って自分の力ではどうすることもできない者8名くらいでしょうか。

「3:5:7:15:8」なんです。そうなんです!どうしても学級崩壊の中心人物に目がいってしまいますが、案外真面目にやりたい子供の割合が大きいんです!

この割合を「3:5:7:0:23」→「3:5:0:0:30」くらいにできると、年度末に大変なクラスだったけど、良いクラスだったなと思うことができ、「3:0:0:0:35」になると中心となる3人は他のクラスの子供たちと同じように行動するか、クラスで好き勝手に振舞うことができず、つまらなくなって残念ながら学校に来なくなります。これは昨今の不登校問題とは別で仕方のないことだと思います。この「3:0:0:0:35」の割合に近い状態にGWまでにクラスをもっていけると担任もクラスの子供たちも楽しく、落ち着いた生活ができ、学級崩壊などとは無縁のクラスになります。中心の3人をみんなと楽しく過ごしたいと35人の方にもっていけると、たまに悪さはしますが、もう学級崩壊とは無縁のクラスになります。

もしも既に学級崩壊していて困っている先生がいましたら、クラスの割合を分析してみてください。きっと学級崩壊して、酷い状態になっているクラスの中にも「本当は真面目に生活したくて今のクラスの状態が嫌だ、かと言って自分の力ではどうすることもできない」と困っている子供が必ずいるはずです。希望はその子供たちです!年度末まではその子供たちに目を向けて接し、できれば「授業を真面目に聞かなくてもいいし、係活動も適当でいいから現状に合わせている子供」の数を減らすように努め、真面目にやりたい子供の割合を増やし、二度とこんな思いをしたくないという気持ちを忘れずに、来年度はGWまでに「時間と言葉遣い」を守らせ、担任がいなくても学級委員を中心に、自分たちで運営できるクラスを確立できれば、毎年学級崩壊とは無縁のクラスになると思います。

中1の担任をもつと、時々4月~5月の給食の時間に、小学校の時に学級崩壊をさせたという自慢話をする子供たちがいます。話を聞いていると、先生たちを全く信頼していません。時には大人をバカにしたようにニコニコ笑いながら楽しそうに話します。それを聞くと、最初はムカムカしましたが、そのうち「この子供たちとどのように信頼関係を気付き、教員は信頼できる存在であるかを伝えていこうか。」とワクワクするようになりました。(笑)

Xで先生方の投稿を見ると、学級崩壊は家庭環境など諸原因が重なり、仕方のないこと、誰が受けもっても崩壊するというものが多いですが、私は「子供は育てたように育つ。」「学級崩壊はかかわってきた教員がそうしてしまったのだ。家庭や、小学校のせいにする教員も多いが、中学校ではこうするべきだと教えられなかったのが原因だ。」と教わりました。そう教えてくれた師匠も、私も学級崩壊を経験したことがないので、この理論は間違っていないように思います。

異動すると荒れた学年に配属され、ヤンチャな子のいるクラスをもたされることが多く大変な思いもしましたが、子供たちの信頼を獲得し、荒れた学年が落ち着き、子供たちの成長を見るのは教師冥利につきます。自分が憧れたTVドラマの先生のようで、とても充実していました。

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