OJT19 集団に話を聞かせる方法
2024年7月23日
その他これは師匠に学びました。子供たちが先生の言うことを聞くかどうかは「教師の人間性」が大きくかかわるけれど、指導は、誰にでもできるテクニックだとも言っていました。
そのテクニックをマスターすれば指導できるというのです。
体育館に全生徒を初めて学年集会で集めた時にざわついているとします。大概の先生は「うるさい!」「静かにしなさい!」とおしゃべりをしている子供たちの方に向かって注意します。何度も注意して聞かないと怒鳴ります。怒鳴って静まる時もあれば、声が届かずに時間が流れるときもあります。怒鳴るだけでストレスになるし、体力も消耗します。怒鳴っても静まらないときには、体罰が許されない今、もうなすすべがありません。では、どうしたらいいのか?
いちばん最初に集団で集まった時に、「人の話は静かに聞くものだ」「話す人が前に出てきたら静かにするものだ」と教えてあげるのです。では、どのように?
いちばん最初の学年集会で後ろを向いて話している子供がいて、ざわざわしているとします。少し黙って待ちます。静かにならないときには、後ろを向いて話している子供たちの後ろで、こちらの方をしっかりと見て話を聞いている子供に、「君、悪いんだけど、その前でいつまでもおしゃべりしている子に教えてあげてくれる?もう集会が始まっているって。」そして、全員が前を向いたら、
「時間がもったいないよね。みんなが集まって静かにしたらすぐに集会が始められて、早く終われば教室でゆっくり休めるのに。今日は5分遅れたから休み時間が5分なくなるかもしれないね。」
「気が付かない人には気づいた人が声をかけられるといいですね。」では、こんなことは今日1日で済むように、今後の集会は時間通りに始められるように少し練習します。」
と言って、先生が体育館後方に移動し、「はい、ここを先頭に並び替えます。早く集会を始めるためには、しゃべらず移動して並ぶことが大切です。でも、必ずそれを忘れて話し出す口から先に生まれてきた人たちがいます。その人たちは悪気はないと思うので、教えてあげてください。いいですか?」
そして、時計で時間を計ったりして静かに移動し、並べたら褒める。「やればできるじゃない。1年間これを続けると、皆の時間が無駄にならず、楽しいことをする時間にまわすことができたりします。みんな、大丈夫かな?なんか心配なので、あと1回練習します。2回目だからさっきよりももっとスムーズになるはずです。では、最初の隊形に並んでください。はい、スタート。」
大事なのは「集会で集まった時には静かにして人の話を聞く」という空気を読ませることです。空気の読めない子には空気を読める子に声をかけさせることです。前に立っている先生が大きな声で声をかけるよりも近くの子供が教えてあげた方が労力がかかりません。慣れてくると、全員が集まると自然と静かになり、遅くとも、先生や学級委員が話をするために前に出ると静まるようになります。
たまにいつまでも後ろを向いている子供がいたとしても、まわりから「おい。始まるぞ。」「前向きなよ。」「静かに!」と子供たちが声をかけるようになります。
ポイントは、最初に「集会は集まったらすぐに静かにして人の話を聞く時間」ということを教え、先生が大声で注意するのではなく、しっかりとした子供たちに自然と声をかけさせることです。
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