OJT0 仙人のような先生
2024年5月12日
その他OJT=Oboeteiruto Jakkan-yakudatsu Tekunikku
教師として25年間務めた間にベテランの先生から習ったことを綴っていきたいと思います。若い先生方の参考になればと思います。経験上、子どもはいつの時代も「楽しさ」「優しさ」「正義」を学校に求めていて変わらないと思います。しかし、時代が変化し今の現場では通用しないものもあるかと思いますので、その点ご了承ください。
まず私はラッキーなことに1年目に仙人のような先生に出会いました。その頃(約30年前)、40代半ばくらいの体育の先生でしたが、その先生の授業は、今では当たり前になっていますが、生徒たちがカードを持ち、小集団にそれぞれリーダーがいて、自主的に学習している。最初の先生の説明の後は、ほぼ教師を必要としない授業です。生徒は困った時だけ先生に聞きに来ます。先生は安全管理と順調に授業が進んでいるかを見守っています。だから、ほぼ全員の生徒が授業に積極的に楽しそうに、今話題の「主体的に」自分たちで授業に取り組んでいました。教科書作成に携わったこともある人でした。
担任、学年主任、生活指導主任を兼務し、顧問の引き受けの無い部活も面倒を見て、2~3の部活動の顧問もこなしていました。主顧問の部活は文字通り、毎年地区に50以上のチームがある中で優勝し、都大会に出場していました。教え子の中にはプロ選手になった子もいます。クラスはもちろん、学年は常に落ち着いていました。朝礼の時に、その先生が体育館の舞台に上がると、それまでざわついていた生徒たちが何も言わなくてもシ~ンと静かになり、その先生の話をしっかりと聞きます。まるでオーラを身にまとっているような感じです。
その先生が怖いから(まぁ、怒らせると怖いですが、、)生徒たちがいうことを聞くのではなく、普段から何気ない会話を生徒たちとしている様子から、生徒たちから慕われて、信頼され、尊敬されているから言うことを聞くんだなということが見ていて感じられました。まさにドラマの主人公のような先生です。実際、夕方のニュース番組で「私の学校のGTO」というコーナーに生徒が応募し、紹介されていました。
新採の私は、自分もその先生のようになりたい!と強く思いました。そして、初任校で出会ったその先生からいろいろと教わったおかげで25年間、楽しく教師ができたと言えます。出会っていなかったら、、想像するだけで恐ろしいです(笑)。
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