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OJT24 生活指導の3S

2024年12月8日

その他

生活指導の3SとはSpeedSimple、Shoking。これは師匠に教えていただいたことですが、私は3年間、東京都に2校しかない児童自立支援内の公立中学校で勤務していたことがあります。そこには私のような普通の教員と東京都福祉局の職員も先生として校内で働いているのですが、その福祉局の先生も全く同じことを言っていたので、何かの教育書に書いてあるのだと思います。(ベテランの先生は、「老害」などと呼ばずに尊敬し、真摯に接していた方が得です。なぜなら、このように自分が分厚い本を読まなくても、本に書いてある有益な情報を教えてくれるからです。)

Simpleー「ここが悪い」→「反省させる」→「終わり」。問題点だけを指摘し、指導する。反省したら、それで終わり。反省活動をしたら、それで終わり。

Speedーその場ですぐに指導をする。放課後に呼んで指導では遅い。子供も「めんどくせー。うぜー。」となり効果が半減するので、問題が起こったらすぐに指導する。

Shokingー生徒が想像もつかないインパクトのある指導をする。

例えば、師匠がやっていたのは、「髪をとめるゴムの色は黒とする」という、今ではあってもなくても良い校則がありましたが、目立ちたい、おしゃれをしたいという理由で赤いゴムを付けていた女の子がいました。普通は、「校則違反だから外しなさい。」というところを、「ちょっと君、職員室に来て。」と普通の顔をして声を掛けます。とりあえず、その女子は理由がわからず、怒られるような様子もないのでついてきます。その女子生徒が職員室の入り口で待っていると、「入ってきていいよ。こっち、こっち。」自分の机の近くまで呼び寄せると、引き出しから黒マジックを出して女の子の頭の近くにペンを動かします。

「せ、せんせい、ちょっと、何するんですか!?」

「いや。赤いゴムをしてはいけないってわかってるよね。だから、黒く塗ってあげようと思って。」

「うわぁー。わかりました!」

「それなら今外して。ここで。代わりの黒いゴム持ってる?貸してあげようか?」

「あ、持ってます。」「すいませんでした。」

のような感じです。これは後に書こうと思っている「遊び心のある指導」とも言えるかもしれません。

「外しなさい。」と言うだけだと、「今外すと髪が乱れる」、「代わりのゴムを持っていない」など言い訳をしてなかなか外しませんが、すぐに外していました。

最後のショッキングは自分で工夫する必要があり、また行き過ぎないようコンプライアンスなどに注意しなければなりませんが、Simple,Speedy, Shokingな指導が生活指導には有効です。

また、生徒とのあと腐れが生じません。

上履きのかかとを踏んでいる男子を呼んで、真剣な顔でハサミを出して

「いやぁ、上履きのかかとが邪魔みたいだからスリッパにしてあげようと思って。」

なんて言っていたこともあります。(笑)

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