OJT31 給食指導
2025年3月30日
その他給食指導の初動を間違えると1年間、大変なことになりますね。毎日、「給食当番早くしろー!」「みんな早く席に着きなさい!」と教室や廊下で叫び続けて、クタクタ。食べる時間が短いので自分は急いで食べて、「チャイムが鳴ってるんだ。早く片付けなさい!」と食べるのが遅い生徒たちに声をかけ、給食当番が食べ残しや牛乳パックを決まった通りに処理しているかをチェックし、できていないと給食室に呼ばれて、片づけ方がなっていないと給食員さんから指導を受けて、昼休みの時間が減る、、。こんなの毎日繰り返していたら嫌になってしまいますね。
最初の指導をしっかりすると、給食の準備の時間に遅れていっても生徒たちが勝手に準備をしていて、時には「いただきます」をして自分たちで食べ始めている。食べる時間がMAX確保されるので談話が弾み、給食の時間が楽しくなる。時間が来たら、「ごちそうさま」をして、「給食委員、給食当番、よろしくね!」と声をかけてさっさと職員室に戻って、やらなければならない仕事に取り組んだり、休憩したりできます。では、最初の指導とは?
まずは1学期初日~GWまでが勝負です!GWまでは毎日、4時間目の授業が終わったらダッシュで自分の教室に向かいます。4時間目の授業がない時には、終了のチャイムが鳴るまで廊下で待っています。とても大変なのですが、ここで苦労をしていると1年間、ラクできますので必死に頑張ります。
給食の準備が遅くなり、食べる時間が少なくなって片付けもバタバタする原因は、4時間目が終了して廊下の手洗い場に手を洗いに行った時に、他のクラスの友達とおしゃべりをしているからです。4時間目が終わった後に廊下を観察しているとそれがよくわかります。その状態を無くせばよいのです。
まずは給食委員、給食当番、班長を鍛えます。
4時間目が終わった後に2人いる給食委員(いなければ学級委員)が教室担当と廊下担当に分かれて、配膳台をすぐに出して、「手を洗った人はすぐに給食の準備をしてくださ~い!特に給食当番は急いで~!手を洗った人は席に座って下さ~い!」と呼びかけます。とにかく廊下でしゃべっている生徒をいなくして、給食当番は手洗い後、白衣に着替えさせて、食缶などを運ばせます。他の生徒たちはとにかく席に座って待たせます。各班の班長には廊下や教室で「〇班の人、早く席について~!」「〇〇、早くしろよ!お前待ちだぞ!」と声をかけさせます。
給食委員、班長の呼びかけを無視している生徒がいたら、担任がフォローしてあげましょう。「〇〇、協力しろよ!」「お前のせいで、給食が遅れるだろー」「みんなに迷惑かけてるからお替りなしにするぞ!」など。。
そして、給食当番の準備ができたら、給食委員が「〇班、給食取りに行ってください。」と声をかけ、全員が着席している班から給食を取りに行かせます。スープなどは給食当番の配分がしっかりしてないと具が入っていないこともあるので、早く給食をもらった方が得です。みかんなども最後に残っているのは一番形の悪いブヨブヨみかんだったりします。担任は「早く取り入った方が、形のいいみかんもらえるよなぁ。」など独り言を言って、早く座って、早く給食を取りに行った方が給食の質や量で得することをインプットします。班長だけでなく給食を楽しみにしている生徒も「早く座れよ!」と声をかけるようになります。最初は時計でいただきますまでの時間を計って、「給食委員は頑張っているのに、他のみんながまだまだだなぁ。」など声をかけて時間を発表していくと、5分以内で準備~いただきますまで、できるようになります。廊下で話して遅れる生徒がいなくなり、整然と準備ができるようになったら、「やればできるね!」「うちのクラスの給食委員は最高だね!」「他のクラスは、まだ廊下にいるよ。うちのクラスは優秀だね~。」などほめます。食べ始めるのが早くなると、食べ終わるのも早くなり、すぐに後片付けに取り掛かれます。給食終了のチャイムが鳴って「ごちそうさま」を言うと同時にみんな片付けに入り、昼休みとなります。昼休みに遊ぶ時間も長くなるので、生徒にとってもいいこと尽くしです。
GWまでは片付けも給食当番がしっかりと学校で決められた手順でできているか見守り、指導します。
GWまでに担任が声を出さなくても、給食委員(学級委員)、班長達が声をかけ、給食当番が準備に取り掛かり、クラスの生徒が手を洗ったらすぐに教室に戻り着席して待つ。それができるようになったらもうばっちりです。給食当番も1巡して全員が要領がわかっている状態になります。GW明けにできているか確認し、GW前と同じようにできなかったら、担任ができていないところを指摘する。そしてまた軌道に乗せられると1年間安泰です!
→OJTブログトップへ ブログ アーカイブ | 学校公演のMG企画