OJT32 清掃指導
2025年3月31日
その他初任の時、掃除の時間に廊下を歩いていると、師匠がドアのところで腕を組んで突っ立っていました。
話をすると、「掃除の時間、教師は生徒がしっかりと清掃活動をしているかどうかを監督するのが仕事だからね。一緒に掃除していると、ちゃんと全員が活動しているかわからないからね。よっぽどでないと僕は掃除はしないなぁ。」
「なるほど!」と思いました。各教室を覗いてみると、掃除を先生がやっているクラスに限って、話をしていて手が止まっている生徒、箒を手にしているが何もしていない生徒、箒で掃いているように見えて箒は宙を切っていて、何の役にも立っていない生徒など、、。もちろん一生懸命やっている生徒たちもいましたが、、、。
それ以来、生徒全員が一生懸命に掃除をやっていて感心するしかないような時、欠席者がいて人が足りない時、大掃除の時しか、あえて一緒に掃除はせずに監督業に専念しました。
けっこう適当に掃除に取り組んでいる生徒とか、机を全く運ばない生徒とか多いですよね(笑)
掃除の時間は生徒たちの性格が垣間見られて結構好きでした。床のタイルの隙間も箒の先できれいに掃きだす細かい生徒、重い机でも猛ダッシュで運ぶ生徒、黒板をピカピカにきれいにする生徒、隙あらば手を抜こうとする生徒、、。
私は自分で言うのもなんですが、あまり隙がない教員だったのですが、教員生活で一度だけ、サボって帰った男子がいた時には翌日かなり大声で𠮟責しました。自分だけ楽することが許せなかったのか、誰だって掃除なんかやりたくない中、取り組んでいるのに、皆を残して自分さえ良ければいいという考えで帰ったのが許せなかったのだと思います。「ふざけんじゃない!みんなが早く部活に行きたい、家に帰りたいところ、掃除を一生懸命やっているのに、自分さえ良ければいいって考えが許せない!今日はお前1人で掃除やって帰れ!!サボるんだったら、全員誘ってサボって帰れ!」と。
放課後、その男子生徒と私で掃除を始めると他の班員も「私たちもやります。」と掃除に加わってくれて、「なんていいやつらなんだ、、。お前はこの仲間を裏切って昨日1人で帰ったんだぞ。ひどい話だろ、、。」と。なんか金八先生みたいな展開になったことを覚えています。
掃除といえば、大掃除の時って、なぜか普段いい加減なヤンチャ生徒たちが一生懸命に取り組みますよね。蛍光灯の傘の部分を机に載って拭いたり、扇風機の羽を外して水洗いしてきれいにしたり、壁の汚れをクレンザーとスポンジできれいに落としたり、、。1年に1度の褒める大チャンスですね!
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