OJT34 若い時にはまず自分のクラス
2025年5月4日
その他「若い時には自分のクラスにまず目を向けて、自分のクラスをしっかりさせなさい。」は、我が師匠の言葉です。
学年が乱れてくると、他のクラスの1番のヤンチャ少年などの行動も気になりますが、自分のクラスをしっかりできなくては他のクラスの子供をしっかりとさせることができるわけがない。経験値の不足している若い時には、もしも学年が荒れだしても、自分のクラスだけはしっかりさせようと、自分のクラスでは正義が通り、みんなが安心して生活できる環境を作るべきだ。行事でも自分のクラスが団結し、良い思い出が作れるように他のクラスを出し抜いてでも、自分のクラスのことを考えて行動するべきだと。
とにかく若いうちは「自分のクラスが学年で一番良いクラス」を目指すべきだと。
これは初任の時に、2年生になって所属学年が一気に荒れだした時に、全くその通りだと感じました。新人の自分に学年を正すなんて無理な話で、せめて自分のクラスだけはしっかりさせようと必死でした。自分のクラスのヤンチャ少年が廊下で他クラスのヤンチャ少年とつるんでいるときには、とにかく教室にもどして、クラスではしっかりさせる。
若いうちはこれで全くOKです。これをこなすのも大変だと思います。
そして、経験値を積んできたら、今度は学年や学校に目を向けなければならないことに気付いてきます。学年の他のクラスが荒れて、自分のクラスは落ち着いて何の問題もなかったとします。しかし、次年度クラス替えをすると、荒れていた他のクラスの生徒たちの多数を担任として受け持つわけで、また苦労が始まります、、。自分の学年が落ち着いていて、上の学年が荒れていたとします。そうすると荒れていた上級生を見ていた自分の学年の子供たちの中には上級生になったら、ある程度好き勝手にやっていいと勘違いする子供たちもいます。また他学年が荒れていると、空き時間に「〇〇が暴れているので応援に行ってください!」などとお呼びがかかり、余計な時間が取られてしまいます。結局は学校全体が落ち着いていないと、自分が息抜きできない環境になってしまいます。
それから、いい年になってからも自分のクラスばかりに目を向けていると、他のクラスの生徒たちから総スカンを食らいます。あの先生は自分のクラスさえ良ければいいと思っていてウザい、となります。現に体育大会の時に全員リレーで自分のクラスの生徒しか応援をしない30代の体育教師をみたことがありますが、他クラスの生徒たちは彼を鬼の形相で見ていました。(笑)だから、自分のクラスの前では、クラスのことを第一に考えている姿を見せつつ、自分のクラスの子供たちの目が無い時には、自分のクラスでない生徒たちにも声をかけてあげることが必要だと思います。
このバランスが重要です。自分の担任が他のクラスの生徒の為に行動している姿を見たら、生徒たちはあまり良い気持ちがしません。だから、くれぐれも自分のクラスの子供たちの目を気にしつつも、他のクラスの子供たちにも絡む、、。例えば、合唱コンクールで自分のクラスがまとまってうまくやっているとすると、放課後の練習中に「ちょっと他のクラスの偵察に行ってくるわ。」と言いながら抜け出て、練習にしっかり取り組んでいないクラスに、激を飛ばしに行く。体育大会の大縄跳びで上手く跳べていないクラスがあれば、「うちのクラスは余裕だなぁ。ちょっと他のクラスを見てくる。」と言いながら、縄の回し手のそばに行って、ちょっとアドバイスを与える。もちろん他のクラスの担任がいるときには口出ししませんが、上手くいかないクラスは大概、担任がクラスをほっといたり、あまりそばにいることが多くないので、チャンスは案外あります。まぁ、担任が構っていないので、うまくクラスがまわっていないのかもしれません、、。
若い頃は自分のクラスが行事でダントツ1位だと気持ちの良いものですが、何回も同じ行事を経験していくと、ダントツ1位よりも競って僅差で1位の方が気持ちよくなります。むしろ、同じ学年の中にダントツ最下位のクラスがあると、生徒たちを気の毒に思ってしまいます。自分のクラスが優勝しなくても、どのクラスも同じくらい行事に夢中になって充実感が残った方がよいと感じるようになります。
もしもそういう境地に今立っているなら、もう学年主任になるべきです。学年主任は学年の全クラスに影響を与えることができ、全クラスの担任のようなものですから。
ただその境地に立つまでは、「自分のクラス」をいちばんよいクラスにするべきだと思います。
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