演劇鑑賞教室のねらい
2024年11月13日
芸術鑑賞教室(ケッチ,woodpecker,黒野選手)演劇鑑賞教室のねらいは、もちろん「子供たちが一流の芸術に触れる機会を設け、豊かな心や感受性を養うこと」ですが、この一流というところが肝だと思います。どんな芸術でもよい訳ではなく
子供たちが「すごい!感動した!」と思えるものでなければなりません。ですから、私はアーティストに学校公演をお願いする前に、YouTubeの動画などを見つくして、必ず実際に自分の目で劇場やホールに足を運び、実力を確かめます。
子供たちが、目を輝かせて喜んでくれるかどうか。
教員時代、演劇鑑賞教室や音楽鑑賞教室、修学旅行の夜,
宿舎での寄席などをいくつも経験しましたが、大概は3割くらいの生徒たちと私も一緒に眠くなり、寝てしまうような始末でした。会館などから帰る途中によく生徒に
「先生、寝てましたよね!?(笑)」「寝てるわけないだろ。目をつぶって味わっていたんだよ。」なんて会話がしょっちゅうでした。演者の方には失礼かと思いつつも、どうしても眠くなってしまうのです。
しかし、その道で生計を立てている一流のアーティストは、子供を魅了する力をもっています。観客が万が一寝てしまったら、それは自分のせいだと思ってくれます。ですから、弊社の公演中に眠気が襲ってくることはまずなく、みんな集中して終わります。あっという間に時間が過ぎていきます。そのような演劇鑑賞教室となるよう、どのプログラムも考えて提供しています。
プログラムの内容は、ほぼアーティスト任せです。子供たちが前向きになるようなMCや、こういう曲を歌ってほしい、学校からの注文がある場合には、それをお願いしておりますが、基本、公演時間を伝え、あとはアーティストがやりたいようにやっていただくのが、いちばん子供たちに響く公演になるからです。
授業と同じで、ためになるのはもちろんのこと、楽しくなければ子供たちは食いついてきません。
子供たちが楽しい時間を過ごし、尚且つ、希望や夢をもち、前向きな気持ちになって生活を送ることができるようになる。それが演劇鑑賞教室の真のねらいかもしれません。
子供たちが、「つまらなかった。」「眠くなってしまった。」という感想をもつ演劇鑑賞教室ではねらいを達成したとは言えないと思います。ねらいを達成すると、子供たちは「感動した!」「すごかった!」「元気をもらえた。」「明日からまた頑張ろうという気持ちになった。」「学校に来てよかった。」という感想をもちます。
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