桂三四郎師匠について
2024年5月15日
学校寄席(落語)桂雀太師匠が高校での学校公演の前に体調を崩されたときに、代役としてご紹介されたのが桂三四郎師匠でした。
MG企画として初の高校での落語会で、果たしてTikTok,YouTube世代の高校生に落語はどうなのかと少し不安があっての代役でした。必ず舞台を見てからアーティストが子供たちを喜ばせてくれることを自分の目で確認してからお願いすることをポリシーとして学校公演を制作しておりますので、どうしたものかとケッチさんに不安で電話しました。すると、
「落語界は代役を立てるときには自分と実力同等かそれ以上の人を選んで立てるらしいから、心配要らないんじゃないの。自分の師匠とかにお願いする場合もあるらしいよ。雀太さんが選んだ人なら間違いないでしょ。」
という答えでした。
結果、その通りでした。
まくらから始まり、新作落語まで大ウケでした!学校の先生から、「高校生にこれからの人生に役立つアドバイス的なメッセージをお願いします。」と言われていたために
三四郎師匠は最後に2つの話をしました。1つはあいさつの大切さ。
「人と人が初めて交わす言葉があいさつ。その最初の簡単なあいさつもできない人間が、なんでその先の様々なことができるというのか?と判断されてしまう。落語の実力がいくらあっても、挨拶ができなければ私たち落語家は仕事をもらえることはない。」
もう1つは素直な気持ちで、先入観無しに人や物を受け入れてみる。
「今日は皆さんありがとう。落語どうでしたか?面白かった!それは良かったです。けれど、皆、最初は『落語~?どうなん?ダル~、、。』みたいに思ってたよね。それを最初から『落語って初めて見る~。なんか楽しみ~!吸収できることは吸収しよ。』みたいに最初からポジティブにとらえていたら、もっと楽しめたかもしれない。授業でもなんでもそうだと思います。まだ自分が触れたことがないものに、素直な気持ちで先入観無しに取り組み、受け入れてみることはとても大事なことだと思います。これからも勉強や部活、様々なことにポジティブな気持ちで取り組んでみてください。」
三四郎師匠も高校生が落語に対してもっている「古くさい、難しい、お年寄りが楽しむもの」というイメージをすぐに感じ取ったのだと思います。それを見事に覆してのメッセージでした。
三四郎師匠は古典落語ももちろんですが、新作落語が魅力的です。子どもたちは噺を自分で作ったことを知るととても驚きます。そして、何しろ現代の用語で話が進むので、会場の一人残らず生徒たちが理解できます。古典落語ですと、どうしても難しい昔の言葉が連続して出てくるとついていけなくなる生徒が若干出てきてしまいます、、。それがほぼ0人なのです。
MG企画が自信をもってお勧めしているアーティストが現在9組で、そのうち1/3が落語家さんなので、たまに落語家さんが多いね、と言われるのですが、①江戸落語・英語落語②上方落語③新作(創作)、同じ落語のプログラムでも3つ全く別物のようになっております。伝統芸能鑑賞教室を毎年行っている学校様には桂雀太師匠→立川志の春師匠→桂三四郎師匠と実施いただければ、3年間で、子供たちの落語についての理解がかなり深まり、落語を十分に楽しんでいただけると思います。
→ 桂三四郎の新作落語会+落語入門 | 学校公演のMG企画 (mgplanning2022.com)