OJT42 スキのない先生
ある時、クラスの男子生徒が実力テスト中にカンニングをしていることがテスト監督者によってバレました。数学の公式、漢字などいろいろ書いた小さな紙を持ち込み、その紙を見たり、周囲の生徒の解答用紙をのぞき込んだりしていたようです。複数教科でカンニングをしていたので、まず「そんな卑怯なことをして高得点取ったとしても何になるんだ?」「たかだか点数が数十点上がったとしても、今まで培ってきた周りからの信用が0になる。」などいろいろと説諭して、「もう2度としない。」と反省させた後に、「俺のテスト監督の時にもやってたな。正直に言ってみ。やっていたからと言ってさらに怒るなんてことないから。正直に言ってほしいだけだから。」と言うと「いえ、やってません。」と答える生徒。「いやいやいや。担任の俺がテスト監督の時だけカンニングやっていないなんてことはないでしょ。」と私が言うと、「本当にやっていません!」と答える生徒。「本当にやってないとしたら何で?別に悪いことしたことに変わりないし、全部正直に言った方が印象いいよ。」というと
「先生はスキが無いから。」との答えでした。
この時、スキが無いと他の先生より評価されたのがちょっぴり嬉しく、同時に生徒からスキが無いと思われていると、面倒な生活指導も減るんだな、と思いました。
では、どのあたりがスキが無いと思われていたのかを考えると、普段の細かい小言のような指導の積み重ねかな?と思いました。
教室にゴミが落ちていれば、必ず近くの生徒に拾わせる。かかとを踏んでいたら直させる。授業中に寝ている生徒がいれば、顔を洗いに行かせる。後ろの方で指示したことと違うことをしていれば注意する。言葉遣いも敬語を使わない場合には必ず言い直させる。他の先生が見過ごしたり、気づいても注意しない点を私は注意していました。常に教室にいる生徒たちが全員、サボっていたり、やるべきことをやらなかったりしていないかを見ていました。そのあたりが「スキのない先生」に繋がっているのではないかと思います。
スキのない先生と生徒から思われると得だと思います。
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