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落語家さんの凄さ

2024年5月20日

学校寄席(落語)

子どもたちの落語会の感想文を読むと、「寿限無」や「金明竹」の「あの長いセリフを一度も嚙まずに言えるなんてすごい!」という感想があります。

私が凄いと思うのはそれに加え、時間ぴったりに終わらせることです。学校はチャイムで始まり、チャイムで終わる文化です。オチとチャイムが被ると落語会が台無しになってしまうので、チャイムはなるべく止めてもらうようにしていますが、落語会は30分、35分、45分、50分、80分など様々な尺ですが、ほとんど時間通りに終わります。同じ噺を1分刻みで調整して時間通りにオチまでもっていくところが凄いです。学校は時間オーバーすると、次の給食の時間の食べる時間が短くなったり、掃除の時間が足りなくなったり、大変なことになりますので、MG企画の公演は時間ぴったりに終わると先生方からとても喜ばれています。

どのアーティストさんもその点を理解してくださり、時間通りに終わらせてくれるのですが、落語家さんは噺の内容を変えずに、時間に収まるようにセリフを短く変えたり、もって行き方を変えたりしているのが本当にすごいテクニックだと思います。

それから学校寄席では、子供たちへの「鉄板ネタ」というものをどの落語家さんももっています。大概は登場人物(主人公)が子供や動物の噺で、子供たちはケラケラ笑い、小学生はほとんど周りも気にせず大爆笑です。しかし、学校外の寄席では本番にどの噺をするか決めておらず、まくらで観客の反応を見て、舞台でどの噺をするのか決めているというのです!!!

この観察力、凄くないですか!?

しかし、桂三四郎師匠のYouTubeに、ごくたまに噺の選択を間違えた場合、、、という爆笑のまくらが上がっています、、。よろしければ聴いてみてください。

お客さんの反応を見て、噺を決めるということについては、漫画「あかね噺」にも載っていましたが、それを読む前に、何回か寄席に足を運んだ時に、いつも最初に落語家さんの順番、お名前だけが張り出されており、演目が空欄になっている張り紙があり、演目は書かれていませんでした。スタッフが書くの間に合わなかったのかな?となんとなく思っていました。しかし、帰る時には手書きで演目が書いてあったので、もしやと思い、会場のスタッフさんに質問したら、落語家さんは演目は観客の反応を見てその場で決めるというのです!!

・江戸落語/英語落語→落語家 立川志の春|小学校・中学校の音楽鑑賞・演劇の出張講演|学校公演【MG企画】 (mgplanning2022.com)

・上方落語→落語家 桂雀太|小学校・中学校の音楽鑑賞・演劇の出張講演|学校公演【MG企画】 (mgplanning2022.com)

・新作落語→桂三四郎の新作落語会+落語入門 | 学校公演のMG企画 (mgplanning2022.com)

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